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団地妻、桃香の青春とは……
第1章 愛のセールスマン

桃香が男の方へ視線を移すと、射精することもなく平然と、役目を果たしたコンドームを取りはずし、新たなコンドームを装着している。
かろうじて薄目を開けて動けない友美を、男は抱っこして窓際に寄せると、桃香に優しく声をかけた。
「さあ、次は奥さまですよ。今度は、獅子のコンドームを試して頂きます」
「えっ、私? あっ、ああん、そ、そっか。私も……か」
うろたえる桃香に、男はかまわず効能を説く。
「ご覧ください。仙女の舞いはゴムの根元にだけしか刻みがありませんが、こちらは全面に複雑な模様が施されています。挿入したとたんに膣道の性感帯を痙攣させて、細胞を麻痺させて神経を陶酔させるのです。どんな女性でも、極楽の夢を見ることができるのです」
桃香は上の空で聞いていた。
過度の不感症である自分に、たかがコンドームごときで快感など得られるはずがないと、高を括っていたのだ。
しかしながら、いま目の前で、仙女のコンドームを装着しただけで、喘ぎ悶える友美の姿をまざまざと目の当たりにした。
もしかして、奇跡を体感できるならば運が開けるかもと、淡い期待もしてみたかった。
「さあ、奥さま……」
男に促されて、桃香は丸首シャツを脱いで、ショートパンツも脱ぎ捨てた。
男のペニスをチラ見すると、新たなコンドームをかぶされて、次の獲物を威嚇するかのようにそそり立っている。淡い期待が、本気に変わる。
布団の端に正座して、桃香は男と向き合った。

