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団地妻、桃香の青春とは……
第7章 修練と嫉妬

”マラ殺し”を修得した桃香に、究極の秘技を完成させるため、“紅サソリ”の指導が始まったのは年が明けて、正月気分も抜け切った1月の中旬だった。

本来ならば年明けに、夫の真司は海外派遣を終えて帰宅しているはずなのだが、派遣が延びて帰国が3月になると、年末に桃香は連絡を受けた。

呻吟苦闘の末に修得した“マラ殺し”の秘技を、真司に試すことができると心待ちにしていたのに、ひじ鉄を食らわされたような虚しさだった。

真司が海外派遣に出発する際に、バイブをやめて不感症を治癒すると約束した。
桃香は約束を果たすだけじゃなく、必死に努力して究極の秘技まで修得したのだ。

胸を張って真司とセックスできると、胸をときめかせて待ち受けていたのだ。


先生は夢念棒を見せながら説明してくれた。
“マラ殺し”の効果は“天女のコンドーム”相応に、そして“紅サソリ”は、“獅子のコンドーム”に匹敵する威力を発揮すると。

セールスマンと友美の交合で、“天女のコンドーム”の効果を目の当たりにした。
桃香は、“獅子のコンドーム”の威力を体感している。

紅サソリの指導はこれからだけど、まずは“マラ殺し”の技で、生身の男を相手に試してみたいと思っていたのだ。


寝室のベッドで下着姿のまま、桃香は悶々としながら思案を巡らす。

蒼汰とは究極のプレゼントを約束したけど、約束を果たせるのは“紅サソリ”を修得してからだ。

大学の合格発表は1か月以上も先だから、それまで蒼汰には会うこともできない。
受験を間近に控えた蒼汰に、ひんぱんに連絡を取るのもはばかられる。


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