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団地妻、桃香の青春とは……
第7章 修練と嫉妬

翌日の朝、一人で悶々としているのがやるせなくて、友美に打ち明けて相談することにした。

向かいのドアのインターホンをピンポン鳴らして玄関を入ると、健介を送り出したばかりの友美はダイニングのテーブルで、ネグリジェのままコーヒーを飲んでいた。

「あら、桃香さん、こんなに早くどうしたの?」
「うん、ちょっとね……、聞いて欲しくてさ」

「深刻そうな顔して、どうしたの? 桃香さんらしくないよ」
「うん、ちょっと深刻……かな」

「ふーん、コーヒーを淹れてあげるから、元気出してよ」


友美が桃香のコップにコーヒーを注いで、テーブルのイスに並んで座る。

「桃香さん、聞いてあげるよ。どうしたの?」

桃香は苦そうにコーヒーをすすりながら、蒼汰と江の島までドライブした事を洗いざらい告白した。
二人で食事をしてラブホに至るまでの経緯を、友美は興味深げに聞いていた。

そして昨日の朝、蒼汰の部屋の窓から、同級生らしき女が顔を覗かせていたことを話した。
その女高生に嫉妬している、あざとい心のわだかまりを吐露して、蒼汰への切ない思いをさらけ出した。

友美はコーヒーをゴクゴクと飲み干して、桃香の肩をポンと叩いた。


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