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団地妻、桃香の青春とは……
第8章 修得の判定
マラ殺しの技を修得した桃香は、究極の秘技を完成させるために、紅サソリの鍛錬にも励んでいた。
そしていよいよ、大先生による秘技修得の判定が行われることになった。
鍛錬を積んだあかつきに、祖父のマラをもって判定が行われると先生は言っていたが、はたして祖父とは何歳で、どのように判定が行われるのか。
2月に入ってすぐに、桃香は指定された日時に五反田のマッサージ店を訪れた。
いつものように下着になって、研修室のベッドに横になって待機した。
間もなく入口の扉が開いて、下着姿の先生が入室して来た。
「大先生による判定は、雲竜の間で行われます。案内しますので、ベッドから降りて、私に従って下さい」
指示されるままに、桃香は先生の後ろに従って廊下に出た。
廊下で1人の女性とすれ違ったが、やはり白色の下着姿で違和感もなく、すれ違いざまに先生に一礼をしていた。
通路の突き当りに横開きの扉があり、先生が開けて中に入ると、深々と分厚い布団が敷かれ、その上に真っ赤な緋毛氈のシーツがかぶせられていた。
10畳ほどの和室の天井からは、手術室のような白色ライトが吊り下げられていた。
いかにも大先生との秘技の格闘の場にふさわしく、スポットライトを浴びせて性戯が照らし出されるという趣向であろうか。
桃香は先生に促されて、緋毛氈の上に横たわった。
上から見下ろせば、スポットに照らされてさばかれる、まな板の上の緋鯉だろうかと桃香は思った。
先生は部屋から出て行くとすぐに、高齢らしき男性を連れて入ってきた。
白いガウンを肩から羽織った男性は、頬の色艶は良いのだが、額の皺の深さと口元のたるみから察して、かなりの高齢だと思われた。
その老人は表情を変えずに黙したまま、緋毛氈に横たわる桃香の下着姿を見下ろしている。