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団地妻、桃香の青春とは……
第9章 合格祝い

桃香は翌朝、白半透明のランジェリーに白のパンティを穿いて蒼汰を出迎えた。
その翌朝は、ピンクのキャミソールに紅色のパンティを穿き、その翌朝は……と、日替わりの艶めかしい勝負下着で毎朝蒼汰を待ち受けた。

そうして1週間が過ぎて最後の日、黒のランジェリースリップに黒いパンティと黒網ストッキングを穿いて蒼汰を出迎えた。

蒼汰の頬がいつもより強張っている。

蒼汰から見れば、桃香もそう見えたかもしれない。
なにしろ、これから二人の愛と青春を締めくくる、最後の最後の、激しいセックスが始まり、そして終わるのだから。


ダイニングテーブルでコーヒーを淹れた。
ミルクの代わりだと言って、蒼汰のコップにマムシドリンクをドバドバと注いだ。
こんなもの、いくら入れたところで媚薬の効果など望めないことは承知している。
それでもいい。互いの欲望を極限まで煽り合う、最後のセレモニーなのだから。

「蒼汰くん、いよいよお別れね」

「うん。僕は一生、桃香さんのこと忘れないよ。大学に入ったら、桃香さんみたいな人を見つけて彼女にするよ」

「うふふ、ありがとう。私も忘れないわよ。蒼汰くんのお陰で、失いかけてた青春を取り戻すことができたんだから」

「ねえ桃香さん、お別れに、欲しいものがあるんだけど……」

「えっ、なあに?」

「桃香さんの……あれ」

「ははあん、分かったわ。私が穿いてる、この黒いパンティが欲しいのね。いいわよ、今日、私を満足させて、最後の儀式が終わったら、このランジェリーもあげるわ。うふふ」

「違うよ! 学生寮でパンティやランジェリーなんか持ってたら、変態の下着泥棒かと思われちゃうよ」

「そっか、そうだね。じゃあ、私の……何が欲しいの?」

「桃香さんの……、あそこの……毛」


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