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団地妻、桃香の青春とは……
第10章 真司の帰国

二人で大笑いして、ふと友美を見ると、何かを言い出したげに足を組み替えながらもじもじしている。

「あら友ちゃん、なんだか変だわよ。どうかしたの?」

友美は目を潤ませて、ちょっと言いにくそうな素振りで切り出した。

「桃香さんさあ……」
「なあに?」

「あのさあ、約束を覚えてるよねえ……、真司さんと……」

桃香はすぐさまピンときた。

「うふふ、覚えてるわよ。なによ、友ちゃん、遠慮なんかしちゃって」

桃香が秘技を修得した際に、友美の夫の健介を実験台として、友美の前で交合して技の効果を確かめた。その時に約束したのだ。友美が秘技を修得した際には、桃香の夫の真司を実験台にさせることを。

四十八手を極めたばかりで、しばらく真司とのセックスは休憩したいと思っていた矢先だったから、友美の申し出は好都合だった。


桃香はにっこり笑って友美の都合を確かめた。

「じゃあ、友ちゃんさあ、次の日曜日でどうかしら? 真司に話をつけとくから」

「うん、ありがとう。日曜日でいいよ。そんでさあ、あのさあ……」

なおも何か言いたげに、友美は恥ずかしそうにもじもじしている。


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