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団地妻、桃香の青春とは……
第1章 愛のセールスマン

横浜のIT企業に勤務する健介は、残業どころか深夜勤務も連日で、終電が無くなればカプセルホテルに泊まってしまう。
睡眠不足でセックスも儘ならないのは妻の友美も理解できるが、1か月も据え置かれたら、さすがに肉体が疼いて腹が立つ。
いくら揺り動かしても健介は、硬直した死人のように動かない。
今朝もダメかと諦めて、仕方なくキッチンに立って朝食の準備をする。
パンをトーストして卵をスクランブルにして、ブロッコリーとミニトマトをレタスに乗せてサラダを作り、今度こそは遅刻するからと本気で起こす。
友美の不機嫌な顔にも気づかないのか、寝ぼけ眼の健介は、牛乳を飲みながらトーストをくわえ、バッグをショルダーにして出勤して行く。
友美はむしゃくしゃして食欲も湧かない。
身体の芯が疼いてベッドに横になるが、窓から差し込む夏の陽射しで背中が汗ばむ。
時計の針が9時を回った頃、友美はベッドから起き出すと、下着姿のまま玄関を出て、お向かいのドアのチャイムを鳴らす。
ピンポンパンとチャイムが鳴って、インターホンからくぐもった声が聞こえる。
「はーい、どなたー?」
マイクに向かって友美が叫ぶ。
「わたしですよー、友美だよー」
「なんだ、友ちゃんか。開いてるわよ」
桃香の声が返される。
睡眠不足でセックスも儘ならないのは妻の友美も理解できるが、1か月も据え置かれたら、さすがに肉体が疼いて腹が立つ。
いくら揺り動かしても健介は、硬直した死人のように動かない。
今朝もダメかと諦めて、仕方なくキッチンに立って朝食の準備をする。
パンをトーストして卵をスクランブルにして、ブロッコリーとミニトマトをレタスに乗せてサラダを作り、今度こそは遅刻するからと本気で起こす。
友美の不機嫌な顔にも気づかないのか、寝ぼけ眼の健介は、牛乳を飲みながらトーストをくわえ、バッグをショルダーにして出勤して行く。
友美はむしゃくしゃして食欲も湧かない。
身体の芯が疼いてベッドに横になるが、窓から差し込む夏の陽射しで背中が汗ばむ。
時計の針が9時を回った頃、友美はベッドから起き出すと、下着姿のまま玄関を出て、お向かいのドアのチャイムを鳴らす。
ピンポンパンとチャイムが鳴って、インターホンからくぐもった声が聞こえる。
「はーい、どなたー?」
マイクに向かって友美が叫ぶ。
「わたしですよー、友美だよー」
「なんだ、友ちゃんか。開いてるわよ」
桃香の声が返される。

