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団地妻、桃香の青春とは……
第10章 真司の帰国

激しいピストンの後、健介は射精をグッと我慢して一息入れる。

「ね、ねえ、桃香さん」
「なあに、健介くん?」

「ほんとうに僕たち、スワッピングになっちゃったね」
「うふふ、4人で乱交になっちゃったね、ふふふ。健介くんったら、友ちゃんが真司にハメられて、あんなに悶えてる姿を見て、興奮したんじゃないの?」

「う、うん。仕返しに、思いっきり桃香さんを、ハメて、ハメて、ハメまくってやるからいいんだーー、ううう」
「ああん、あああーーーん、健介くーーん」


ベッドの上と下で4人が発する喘ぎ声が、合奏して重なり壁を這い、天井で拡散されて部屋中にこだまする。

「あうう、友美――、友―――、ううー」
「ああん、真司――、イクイクー、イカせてーーん、ああーーん」


桃香が卑猥な言葉で健介を煽る。

「健介くん、聞こえてる? 友ちゃんが、真司に抱かれて、イクイクって悶えてるわよーー」
「あああ、桃香さん、ぼ、僕も、イキそうだよーー」

「ああん、ダメダメ、もっと、もっと激しく、もっとヤッテ! ああん、そうよ、そうよーー」
「うう、桃香―――」

「ああん、ああん、私が秘技で射精させるまで、激しく突いてーーー」

寝室の窓のレースのカーテンが風にそよぎ、ベッドサイドの鏡面がキラリときらめいたけど、気づく者などいるはずもない。

「ああああーーーー」
「ぐぐぐぐーーーー」

「紅サソリー!!」
「くく……く」

かくして実験台のセレモニーは無事終了した。

4人とも精魂尽き果てて酔いも回り、夕食もそこそこに朝まで眠りについた。


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