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団地妻、桃香の青春とは……
第1章 愛のセールスマン

失神状態から抜け出して、ようやく桃香が起き上がると、友美が心配そうに見つめている。
セールスマンの男はどうしただろうかと見回すと、ズボンに足を通して身繕いを整えている。
男が髪に櫛を入れながらリビングへと移動するので、桃香と友美もそそくさと下着を身に着けて、リビングに戻ってソファーに座った。
男はテーブルの前に正座すると、背広の襟を正しながら控えめに声をかけてくる。
「あ、あのう、ご満足して頂けましたでしょうか?」
「はい!」
即座に応える二人の声は弾んでいた。
「あのう、お約束通り、商品をお買い上げ頂けますでしょうか?」
「はい、もちろん」
謙虚に強張っていた男の表情は、セールスマンに戻って破顔する。
「ありがとうございます。体感して頂きました通り、獅子のコンドームは仙女のコンドームよりも加工度が高く、効果も絶大です。従いまして、値段も倍額になっております。私がお勧めしますのは、平常は仙女の舞いをお使い頂き、結婚記念日とか、お誕生日など、特別の日に獅子のコンドームをお使い頂ければよろしいのではないかと思うのですが……」
セールスマンのお勧めに、桃香も友も意義は無かった。
「わたし、半年分、買おうかな」
友美が即座に買いに入る。

