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団地妻、桃香の青春とは……
第1章 愛のセールスマン

「あら、半年分で足りるの?」
桃香が真顔で問いただす。

「だって、無くなったら、また……」
友美はセールスマンの顔をうかがう。

「はい、ご要望に応じまして、半年後にまた訪問させていただきますよ」
心得たように、セールスマンは破顔で応じる。

「あら、友ちゃん、また本物で試して頂くつもりなの? ふふふ」
友美の太ももに手を這わせ、含み笑って桃香が冷やかす。

「桃香さんだって、目が潤んでるわよ。求めてますって、うふふ」
卑猥な目つきで、友美も切り返す。

「あ、あのう……」
何か言いたげそうに、セールスマンは言葉を濁す。

「何ですか?」

桃香に促されて、思い切った素振りでセールスマンは、スーツケースの底から細長い商品を取り出した。

「もしよろしかったら、これなど、いかがでしょうか? これも最新特許の優れものです」

男性が取り出したのは、双方向に突き出たレズビアン用の男性器だった。継ぎ目が蛇腹で湾曲できる、双方が同時に楽しめる優れものだった。

セールスマンの男性はプロの目で、リビングに入った瞬間に見破っていた。セックスも好きだが、レズもたしなむ。
時折二人が交わす眼差しに、レズの匂いを感じて察したのだ。


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