この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
団地妻、桃香の青春とは……
第1章 愛のセールスマン

桃香が興味ありげに手を差し出して、商品を見定めながら友美の表情をうかがっている。
友美が桃香に「欲しい!」と、目配せをしているのを、セールスマンは見逃さなかった。
やはり、レズに間違いないと男性は確信した。
二人が舌を絡めて肌を合わせ、互いに男性器を挿入し合う姿を想像すると、勃起して射精しそうになってしまう。
桃香は友美の眼差しを確認してきっぱり言った。
「買わせて頂きますわ」
「ありがとうございます」
充分に商売が成立した男性は、二人に小さな包みを差し出した。
「これは、特別にサービスさせて頂きます」
「何ですか、これは?」
「媚薬です」
「まあ、媚薬だなんて、本当に効くのかしら?」
疑りの表情があからさまな二人に、セールスマンは自信ありげにのたまった。
「これは、中国四千年の昔から伝わる究極の媚薬です。ジャコウネコの睾丸を粉にして、トリカブトの毒をまぶして女郎蜘蛛の唾液と混ぜ合わせ、孔雀の脳味噌に練り込んだものです。必殺の特効薬ですから、お二人に一つずつしか差し上げられません。特別な人に、特別な時にだけ、お使い下さい」
「ふーん……」
なおも懐疑の表情まるだしの二人に、男性は真顔で念を押す。
「必ず、男を落とせます。くれぐれも、特別な時にだけ、使ってください」
「へーえ、分かりました。大切にしますわ」

