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団地妻、桃香の青春とは……
第2章 桃香と友美

大きな岩で仕切られた大露天風呂は混浴で、渓谷を流れる清流沿いに長く広がっていた。視界に入るのは、ちぎれ雲ひとつ無い紺碧の空と、うねる山肌の緑だけ。
「うーー、気持ちいいねーー」
温泉に首まで身を沈めて桃香がうなる。
「なんかさあ、ヌルヌルするね」
温泉に顔を沈めて友美がつぶやく。
「そうだよ。源泉かけ流しの温泉だって証拠なのよ」
「ふーん、効能があるってことかあ」
まだ他の宿泊客は到着していないのか、露天風呂は二人の貸し切り状態だった。
「ほら、こんなにヌルヌルだよ」
友美がふざけて桃香のオッパイを触る。美肌のクリームでも塗り付けるように、温泉の湯をすくってオッパイに擦りつける。
「あらん、感じちゃうじゃないのよ、そんなに揉んじゃあ」
桃香も友美にやり返す。
「ああん、もっと揉んでやる」
「あうん、ふふふ、ふふふ」
お互いにオッパイを揉み合って、桃香はじゃれる友美にささやきかける。
「友ちゃんてさあ、ほんとに可愛いね」
「なによ、いまさら」
「可愛くてさあ、キスしたくなっちゃうね」
「ほんとに、キスしたい?」
「うふふ……」
桃香は目を細めて、幼い子供でも愛でるように、じっと友美の瞳を見つめている。

