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団地妻、桃香の青春とは……
第1章 愛のセールスマン
桃香は2人分のテイーカップをトレイに乗せて、リビングのソファーへと移動する。

「いいから、いいから、紅茶でも飲んで、気持ちを静めなさい」

桃香は32歳、スレンダーの美人系で、友美より7歳も年長だから、お姉さんに接するように甘えられる。

鼻筋の通った桃香の顔はうりざねで、頬っぺたは少女みたいにスベスベしてみずみずしい。
オッパイは白桃くらいの大きさで、ふくらはぎはキュッと引き締まってるけど、太ももは白くふくよかで艶っぽい。


桃香は紅茶をテーブルに置くと、友美のコップに角砂糖をポイッと放り込んでやる。
友美の欲求不満を受け止めるのは、あの日の温泉旅行以来、桃香の役割りになっていた。

桃香はソファーに寄り添うように腰を下ろすと、友美の額の前髪を小指ですくい上げ、愛おしそうに目と目を合わせる。

「こんなに可愛いお嫁さんを、1か月も放っておくなんて、もったいないわねえ」
「ほんとに、そう思う?」

「思うわよ。うふふ、ふふ」

そっと目をつぶった友美の頬に、桃香の吐息がふわりと触れる。

友美はじっと待っている。
身体も疼いて待ち受けている。

桃香の唇が、友美の小さな唇に重なり、二人は熱い口づけを……と思って、重なりかけたその刹那、インターホンのチャイムがポロロンと鳴った。


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