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団地妻、桃香の青春とは……
第2章 桃香と友美

話し終えた友美は、ちょっと顔が火照っているようだった。
「さっきさあ、桃香さんの顔が雛子先生に見えちゃったんだ。だからね、衝動的にキッスしたくなっちゃった」
「ふーん、先生にレズられたってことかあ。そんなに気持ち良かったの?」
いたずらっぽい眼で友美が見つめる。
「桃香さん、やってみたい?」
「うーん、友ちゃんとなら、やってみたいかなあ……。もしかしたら、雛子先生の気持ちが分かるかもね」
友美の瞳はたちまち輝き、発情して交尾を求めるメス猫の眼差しに変わっている。
「わたしも、桃香さんとなら……いいよ。ふふふ」
「じゃあ……、部屋に戻ろうか?」
「うん、その前に……」
友美がキッスをしようと顔を寄せたら、脱衣所から男性が出て来たので、それを機に露天風呂から出て行くことにした。
タオルで隠すことなく出て行く二人の白肌を、中年の男性は悪びれもせず凝視していた。
「あのおっさん、私たちの裸ジロジロ見てさあ、勃起してたよ」
「ふふ、ヤラしてあげる?」
「やだよ!」
「ははは」
脱衣所には誰もいなかった。
二人は下着を着けずに、宿の浴衣に袖を通した。
古びた木造りの廊下はひっそりとして、二人のスリッパの擦れる以外に物音は無い。

