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団地妻、桃香の青春とは……
第2章 桃香と友美

それから数か月、海外派遣の期限が近付いた頃、夫の真司から手紙が届いた。
現地の事情により、さらに帰国が数か月先になったという知らせだった。
自衛隊員としての勤務だから仕方がないかと納得する反面、バイブへの依存度に拍車がかかった。
あと数か月も待たされるなんて、初心者用バイブなんかじゃ我慢できない。
桃香は再び通販のサイトを開いた。
込み上げる欲情は冷静な思考を奪い、逡巡することもなく大型の電気マッサージ器に手を出したのだ。
大型電マの威力は超強力だった。
スイッチを入れるだけでイケてしまう。電撃的な速攻に耽溺して、ついつい繰り返し使ってしまう。
もうこれは、オナニーとは言えないのではないか。
自己嫌悪におちいりそうにもなるけれど、自分の指ではまどろっこしいから、電マの威力に頼ってしまう。
そうしなければ、突き上げてくる性欲を解放できないのだから、日々の習慣になってしまった。
そうして桃香の性感帯は、徐々に損傷して機能を失い、生半可な刺激では何も感じなくなってしまった。
磁力を失った磁石のように、膣内の性感帯が麻痺してしまい、どんな刺激を受けてもそっぽを向いてしまったのだ。
そのことに初めて気付いたのは、夫の真司が海外派遣から帰って来た夜のことだった。

