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団地妻、桃香の青春とは……
第3章 覗き見
日曜日の朝、桃香はベッドの上でまどろんでいた。

いつもならば朝食の準備に忙しいところだけど、夫の真司は2度目の海外派遣で、2日前に出かけてしまった。だから慌てて起き出す必要がないし、気力も食欲もない。

まどろむうちにモヤモヤとなり、乳房をまさぐっていた指が、自然と下腹部に向かう。
掛けていたタオルケットを剥ぎ取れば、下着姿の自分の素肌があらわになる。

パンティが食い込む太ももは、30路をわずかに越えて艶やかさが増し、若い子よりも脂が乗って色っぽいと思える。


ベランダ側の窓はカーテンも開け放っているから、夏とはいえど涼やかな朝の風が肌を舐めて吹き抜ける。

身体をねじってブラジャーを剥ぎ取り、下腹部からパンティの中に手を差し込む。
陰毛のジャングルをグリグリとかき回し、指先でクリを弄ぶ。
身に着いた習性として、指先をオマンコに入れて膣壁をなぞってみるが、やっぱり何も感じない。

フゥーと、長い息を吐きだした時、ベッドの後方でキラリと鋭い光がきらめいた。

ベッドの後方に開き戸棚があって、扉に鏡が埋め込まれている。その鏡面が、一瞬キラリと輝いたのだ。

目を凝らして鏡を見ると、向かいの団地の棟の4階の窓から、誰かが望遠レンズでこっちの様子を覗き見ている。

桃香は一瞬恥じらって身体を硬直させたが、いったいどんな奴に見られているのだろうかと気にもなった。

どうせ見られているのなら、相手の動きを探ってやろうと開き直った。
同じ団地の住民ならば、性悪な痴漢ではないだろうという安心感もあったから。
それに、退屈しのぎの興味もあった。


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