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団地妻、桃香の青春とは……
第3章 覗き見

桃香は片膝を立て、パンティの中の指を動かし始めた。
大げさに指を動かし、腰を上下に振動させて、悶える風を装った。
とたんに望遠レンズが揺れ動き始めた。微妙に上下に揺れている。
私のオナニーを覗き見しながら、あいつもオナニーをしているのだ。
私とのセックスを想像しながら、必死でマスをかいているに違いないのだ。
私のオマンコにチンポを挿れて、ヤリまくっているに違いないのだ。
桃香は肢体を左右に振って、腰をガンガンと振り上げて、喉をのけ反らして喘いで見せた。
望遠レンズはポトリと落ちて、チラリと男の顔がかすめて見えた。
チラリと見えた男の顔は、若い男のように思えた。
少なくとも、高齢のおっさんではなかった。
男は射精して果てたに違いない。
望遠レンズと一緒に男の姿が窓から消えた。
桃香は久々に興奮していた。
これまでのオナニーでは得られない、不可思議な高揚感に酔いしれていた。
淫乱な行為を見られてしまったという、女の恥じらいによる感情なのか。
それだけではなかった。
オナニーをしながら桃香は妄想していた。
目の前の棟に住む見知らぬ男に、有無を言わさぬ強引さで、抱かれてチンポを挿入されていたのだ。それこそが、求めても許されることのない、禁断の快感だったからだ。
その快感を忘れられずに、翌日の朝も、そのまた翌日も、桃香は窓を開け放って鏡を見つめていた。
だけど、向かいの窓は閉じられたまま、男の姿は見られなかった。

