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団地妻、桃香の青春とは……
第3章 覗き見

1週間過ぎた次の日曜日、桃香が目覚めて鏡を見ると、向かいの窓から望遠レンズが覗いていた。

桃香の胸はときめいた。1週間も待たされた分だけ、胸のときめきは大きかった。

寝汗がにじんで、背中もシーツも濡れている。
かけていたタオルケットをベッドの外に蹴飛ばした。

ピンクのキャミソールの裾はまくれ上がり、黒刺繍のパンティと、汗光りの太ももが剥き出しだ。


私はこれから、あの男に犯されるのだ。
どんな姿態で犯されようかと、アダルト動画の役者になり切ろうとする自分がいる。

レンズの反射がキラリと撥ねた。
こちらのベランダの部屋は南向きだから、私の肢体は朝の陽光を浴びて、くっきりとレンズに捉えられているはずだ。

キャミソールの肩紐をそっとはずして乳房を見せて、両手でゆっくりと揉みながら乳首をいじくる。
その手を下腹部へと移動させて、左の手をパンティの中へ入れて陰毛をまさぐる。

右手でパンティのゴムひもをつかみ、グイッと引き下げて股間の茂みをチラリと見せる。
さらにパンティをグイと引き下げると、陰毛をまさぐる左手があらわになって、その指をオマンコに挿入する。

「ああーーん」

のけ反りの表情を見せて、男の欲情を煽ってやる。
顔をゆがめて目をつぶる。


しかし桃香は、喘ぎの演技を続けることに限界を感じた。
本当に感じている姿を男に見せたい。そうしなければ、自分も満足できそうもない。
バイブを使おうかと考えた。

だけど、夫の真司と約束していた。不感症が治癒するまでバイブは使わないと。
それに、知らない男にバイブまでは、痴態が過ぎやしないかと逡巡したのだ。


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