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団地妻、桃香の青春とは……
第3章 覗き見

踏ん切りがつかずにいじいじとして、鏡を見ると望遠レンズは微動もしない。
こちらの様子をうかがっているのだ。待っているのだ。私の悶える姿を求めて、1週間も待っていたのだ。

待っていたのは、男だけじゃないだろう。お前だって、待っていたんじゃなかったのかと、裏の自分が問い詰めてくる。

そうだ、快楽を求める為には、我慢など必要ないのだ。1度逃したチャンスが、もう1度巡って来るとは限らない。
桃香は意を決して、ベッドサイドの引き出しに手を伸ばした。


レンズに向けてそれとなく、バイブを見せつけながら股間を開いた。
両膝をちょっと持ち上げて、膣口にバイブを添えた。

お尻を持ち上げるようにして、バイブをオマンコにグイッと差し込んだ。
レンズが揺れた。わずかに揺れて静止した。

バイブを握った手を動かした。チンポの動きに似せて動かした。
レンズも揺れる。マスをかき始めたに違いない。

桃香はじっと堪えた。バイブのスイッチを入れてしまったら、一気にイッてしまうだろう。
男を絶頂に追い込むために、腰を動かし首をのけ反らせて、悶える風を装った。

「あああん、ああん、あああーーーーん」

レンズが激しく動き始めた。
今なら一緒にイケそうだと、桃香はバイブのスイッチを押した。

「あぐぅーー! あああーーーーーん」

久しぶりの快感が、桃香の性感帯を貫いて、白い裸体がベッドに跳ねた。

本物の悶える姿態に興奮して昇天したのか、レンズは一瞬にして窓から消えてしまった。
おそらく窓の向こう側で、射精して萎えたチンポをティッシュで拭きながら、男は果てているに違いない。


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