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団地妻、桃香の青春とは……
第3章 覗き見

バイブを使ってのオナニーに、久しぶりに悶えてあふれ出た汗を流そうと、桃香は浴室でシャワーを浴びた。
脇の下から股間の奥まで、シャワーの飛沫を浴びせかける。真昼のセックスをした後みたいに、べとべとの汗を洗い流すように爽やかだ。
冷たいシャワーを浴びながら、向かいの窓の男に思いを馳せる。
覗き見されることに気付いて快感を得た。
覗き見する男の正体を知りたいと欲が出る。
だけど、もしも醜男(ぶおとこ)だったらと考えると、たちまちにして夢から覚めることが疎ましい。
若くても中年でも、セックスに耐えられる容姿であって欲しいと願う。
とりとめなく考えながら浴室を出て、ブラジャーを着けてパンティを穿く。
寝室に移動して収納棚から、グリーンのタンクトップに、短めの白いショートパンツを選び出す。
喉が渇いてキッチンの冷蔵庫を開けようとしたら、インターホンがピンポンと鳴って友美が入って来た。
「ねえ、桃香さん、ファミレスに行って、オムライス食べようよ」
デニムのミニスカートに白シャツの友美が、軽やかなテンションで桃香を食事に誘う。
「ああ、もうそんな時間かあ」
ものうげに桃香は答える。
「桃香さん、今起きたばかりなの?」
「そうでもないけど、ちょっとね……」
「ちょっとねって、何してたの? もしかして、オナニーとか……?」
「うーん、友ちゃんにね、相談があるんだ」
「オナニーの相談って、なあに? バイブの通販とか?」
「違うよ。食事しながら話すから、聞いてよ」
「うん、聞くよ」

