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団地妻、桃香の青春とは……
第3章 覗き見

近所のファミレスに行くと、日曜日の昼時なので、子供連れの家族客で混み合っていた。
オムライスとサラダを注文してウェイトレスが立ち去ると、桃香は小声で話し始めた。
「先週の日曜日の事なんだけどさ、寝室の窓を開けっぱなしで寝てたらね、向かいの棟の4階の窓から、覗き見している男がいたんだよ」
「ふーん、寝てたって……下着姿で? もしかして桃香さん、オナニーを?」
「うん、そうなんだ。オナニーを始めようとして、パンティに手を入れようとしたら、そしたらね、ベッドの後ろの鏡に望遠のレンズがキラッと反射して輝いたのよ。それで覗き見に気が付いたのよ」
「そっか。それでどうしたの?」
「わたし、恥ずかしくてさ、しばらく動けなかったんだけどね、なんだか見られてるって思ったら興奮しちゃって、そのままオナニーを続けちゃった」
「さすが、桃香さん。やるわね」
「それでね、今日の朝、また望遠レンズで覗かれてたの。どうやら日曜日が休みらしいんだよ。だからね、今日はちょっと本気出して、バイブ使っちゃった。あの男は間違いなく果てたと思うけど、私もイッちゃった」
「なんだ、それでスッキリしてるのか」
「だけどね、あの男が醜男なのかイケメンなのか、鏡越しに見たって分からないのよ。もしも醜男だったら、二度と私の寝姿なんか見せられないわ。だから相談なんだけど、次の日曜日の朝早めに、私の部屋に来て、窓のカーテンの隙間から向かいの窓を観察して欲しいのよ。望遠レンズを顔から離す瞬間が必ずあるから、その時にしっかり顔を確認して、教えて欲しいのよ」
「了解!」
友美は即答した。暇つぶしには、これ以上に興味津々のゲームはないと思って了解した。
「ねえ、桃香さん、もしもさあ、イケメンだったらどうするの?」
「どうするって、どうしよう……」
「誘惑するっきゃないでしょう。だって向こうは、堂々と覗き見してるんだから」
「覗き見だからいいのよ。ドキドキ感があって。一線を越えてしまったら、同じ団地で噂になって、厄介なことになってしまうでしょう」
「うーん、まあね。それに、醜男だったら、その瞬間に幕引きだけどさ」
「そうね……」

