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団地妻、桃香の青春とは……
第3章 覗き見

向かいの窓は北向きだから、部屋の中までは逆光で見えないけれど、窓辺の様子は見て取れる。
「見えた! はっきり見える。あいつ、桃香さんのこと、じいーと見てるよ。若者だな。学生かもしれないなあ。あっ、双眼鏡だ。あいつ、双眼鏡で見始めた。桃香さんの顔も、オッパイも、丸見えだよ、きっと」
「友ちゃん、そんなことより、どんな顔なのか教えてよ。ブサイクなの? キモイの? それともイケメンなの? 教えてよ」
「うーん、目がギラギラ血走ってたけど、優しい系の顔かなあ。とりわけイケメンって程じゃないけど、わたし的にはOKかな」
「そっか。友ちゃんがOKってことは、ゴーサインってことかな」
「うん。桃香さんのオナニー、見せてやってもいいよ。誘惑しちゃってもいいよ」
「友ちゃん、来て!」
「えっ?」
友美には、来て、と、叫ぶ桃香の真意が分からない。
「早く、来て!」
「だって、見つかっちゃうよ」
「いいからこっちへ来て! 私にキッスしてちょうだい。友ちゃんも下着姿だから、丁度いいわ。早く来て!」
そういう事かと、桃香の意図を察した友美は、アダルト映画の女優を気取って、もったいつけてベッドに近付いた。

