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団地妻、桃香の青春とは……
第4章 蒼汰くん

桃香は軽くシャワーで汗を流して下着を着替えた。
ショートパンツを穿いてキッチンに立ち、お湯を沸かして紅茶をいれる。

蒼汰もズボンを穿いて身を整えて、すっきりした表情でダイニングのテーブルに座る。
テーブルのコップに紅茶を注ぐと、桃香は角を挟んで横に座る。

「ねえ、蒼汰くん、来週の日曜日、どうするの?」
「……」

黙ってうつむく蒼汰に、追い打ちをかける。
「オナニーがいいの? それとも本番?」

上目遣いに蒼汰が答える。
「本番……」

桃香は、イジワルそうに問い返す。

「こんな事してて、受験勉強のさまたげにならないの?」
「うん。すっきりした方が、勉強がはかどるから……大丈夫」

蒼汰の即答が嬉しかった。
自分の心が、やけに弾んでいると桃香は思った。

「じゃあ、玄関の鍵を開けておくから、寝室まで入って来てもいいわよ」
「うん」

「うふふ、なによ、そんな目をして?」
「なんでもないよ……、桃香さんこそ」

「また、蒼汰くんと会えるから、楽しみなのよ、うふふ」
「ぼ、僕も」

桃香は蒼汰の唇を、そっと舐めてキスをした。


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