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 縛師-Ⅰ-告られてから『ごっこ』の終わりまで
第1章 告られた
 俺がスズ(山下すず)に告られたのは高2の中間試験が終わったときだった。

 その日、最後の試験が午前で終わり、オフになった午後、仲間達5人とスタバに行った。
 席を確保したあとで交代でトイレに行ったときだ。

 トイレから出たら、通路にいた(多分俺を待ち構えていたのだ)スズが、 マキアートを俺に渡しながら「リョウ。私達付き合わない?」と言った。

 スズのことは1年の時から同じクラスだったから、少しは知っている。

 笑うと笑窪ができて可愛いが、普段の顔はどちらかというと、着物が似合いそうな美人系だ。
 身長は157センチぐらい。 胸はそんなに大きくないが、ウエストが締まっているからスタイルが良い。

 頭が良くて気品がある。自己主張はあまりしないが、考えている事は言う。

 他に、俺がスズを気に入っている点が二つあった。
 
 スズは何かに怯えたときの顔や、気持ちが良かったときの表情が、抜群にいいのだ。
 
 以前、仲間の1人がゴムのムカデをスズに握らせたことがある。
 実物と間違えて、身体を震わせて悲鳴を上げ、泣き出しそうにしていた顔が最高に可愛かった。
 
 もう一つは体育のとき、花壇の散水栓を抜いて、通りかかった女子に水を振りかけたときだ。

 ほとんどの女子が悲鳴を上げて逃げていく中、スズだけは「気持ちいー」と言って目を瞑り、なんとも言えない呆けた顔で水を被っていた。
 
 そんな奴だから俺も好意を持ってはいたが、それはあくまでクラスメートとしてだ。

 もう一歩踏み込んで言えば、いつもツルむ仲間(男子3人女子2人)だが、それでもプライベートの付き合いは避けていたので、告られるのは意外だった。 



 
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