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 縛師-Ⅰ-告られてから『ごっこ』の終わりまで
第5章  被虐と加虐
 被虐という言葉は知らなかったが、それがあのとき千鶴が求めた世界だったのだと、今ならよくわかる。

 はだけた襟から、乳房の上を巻いた縄が息をする度に皮膚に食い込むのが見えた。

 正座をした千鶴が荒い息をして頬を染め、「アァッ」と切なそうな声をだす。  

「絞るぞ」
 俺は千鶴の後ろから左の肩縄を掴み更に引き上げる。

「ウッ」
 上縄と下縄に挟まれた乳房が俺が引く縄にくびり出されて、千鶴が呻き声をあげる。
 
 まだ発達の余裕を残した乳房が絞られ突き出されると、乳首の周囲、乳暈が艶やかに光沢を帯びているのが見えた。

 背面合掌縛りが完成した。

「できたよ。動いてみろ」そう言って千鶴の肩を押す。

 千鶴は身体をゆらしたり腕を動かしたりしていたが、そうすると益々縄が身体を締め付けるのだ。

『テスト』がギチギチに縛られたいための口実だったことは言うまでもなかった。 

 顔がトロンとして目は何処を見ているのか分からなかったし、息も荒くて、何度も「苦しい」と言いながら唇は笑っていた。

「じゃあ解くぞ」
 この縛り方は30分以内に解くと決めていた。

 以前、腕の血行が止まって上腕が紫に変色したことがあったからだ。


「まだ……大丈夫だから……お城の抜け道を白状させて」

 それは以前、千鶴が作った姫を苦しませるためだけの2人のオプションだ。

「姫は鞭で叩かれたり、棒で突かれたり、色々なことをされて城の抜け道を白状させられるの」

 千鶴は自分が作った窓から見える被虐の世界に辿り着くための何かを模索していた。  
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