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縛師-Ⅰ-告られてから『ごっこ』の終わりまで
第5章 被虐と加虐
「それって気持ちがいいのか?」
「ううん。ここはどっちかって言うと痛いだけ。でもここの痛みって頭の中で考えると凄く良い気持ちになることがわかるの。なれると痛かった分以上に気持ちよくなる予感がする」
「俺は千鶴を叩いて悲鳴を聞いたときに頭が痺れたみたいになった」
「リョウは私が思ったとおりだね。私、痛いのが好きだから、ふたりで色々できると思ってた」
千鶴は入れていた指を、俺が持つ細竹に替えて挿入し、
「次はこうして」
と言った。
「今度白状させるときは突き当たる奥までいれて。ここは奥に当たるとお腹全体がこそばゆい感じで凄く感じるときがあるわ。それからここ」
千鶴はクリトリスを指で挟む。
「凄く敏感なの。だから触るときは指を濡らして、そっとして」
「痛いのが気持ちいいっていうのは?」
「最初からじゃないのよ。少しずつ、だんだんそうなっていくの。はじめは縛られて身体が締め付けられるとゾクゾクしちゃうけどね。それでもここをいきなり叩かれるのは恐いから少しずつね」
「ちづってさ、さっき乳首を叩いたときの、痛いのと気持ちいいのが混じった顔が凄く良かった」
そう言うと千鶴は、「恥ずかしい」といって頬を染めた。
「足を開いて見せてくれるのは平気なのに、気持ちいい顔を見られるのが恥ずかしいのか……」
「それはリョウだからだよ。私、リョウにだったらどんなに責められても気持ちよくなると思うけど、それを感じているのを見られるのは恥ずかしい。だから海老反りで縛られたとき、着物だと裾が割れてパンティーが見えるときがあるじゃない。もしパンティーをはいてなかったら私が感じているのを見られると思ったら死ぬほどドキドキした。
あぐら縛りの時も着物の裾が開いたでしょ。あッ考えただけで、また……」
千鶴はぬらっと光る体液がついた指で、敏感だといった箇所を撫ではじめた。