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縛師-Ⅰ-告られてから『ごっこ』の終わりまで
第3章 ファーストキス
クラスの人数は、男子が20人。女子が21人だ。
だから日直の組み合わせは毎日変わる。
俺がスズと日直になったのは、告られてから四日目の金曜日だ。
あのあと2人だけになることがなかったので、告られたあとも関係性はこれまでと何も変わっていない。
変わらないのならそれでいい。
スズの時間はこのまま過ぎて、大学生になり社会人になる。そんな平凡な人生であっても何も問題はないのだ。
いや、むしろそうあるべきだと殆どの人が思うに違いない。
俺は、そんなありふれた人生などできないだけの経験をすでにしていたから、いずれにしてもスズとの関係は、少し踏み込んだ『友達』どまりの筈だった。
だがスズには大きな選択肢だったのだろう。
みんな帰って教室にだれもいなくなったとき、スズが窓にもたれて「リョウはさ。自分の身体でどこが好き?」と訊いてきた。
「そりゃあ全部だ。スズだって嫌いなとこや、無くてもいいとこなんかないだろう」
俺は黒板拭きとチョークを定位置に揃えながら答える。
「違うわよ。嫌いなとこなんか訊いてない。私はね、特に目と唇が好き。じゃあ女性の身体で好きなところはどこ?」
なるほど。そこに行きたかったんだな。
「そりゃあ普通の男子は女性が女性である場所が好きに決まってんじゃね。俺は面食いだし、太ももと胸に萌えるけど」
「へえ。リョウも巨乳とかが好きなんだ」
「巨乳は好きじゃない。大きいニューボウのほとんどは脂肪なわけだから、感度が鈍そうな感じがする」
俺はソフトボールを握ったぐらいに手のひらを広げて「これぐらいがいい」と言った。
だから日直の組み合わせは毎日変わる。
俺がスズと日直になったのは、告られてから四日目の金曜日だ。
あのあと2人だけになることがなかったので、告られたあとも関係性はこれまでと何も変わっていない。
変わらないのならそれでいい。
スズの時間はこのまま過ぎて、大学生になり社会人になる。そんな平凡な人生であっても何も問題はないのだ。
いや、むしろそうあるべきだと殆どの人が思うに違いない。
俺は、そんなありふれた人生などできないだけの経験をすでにしていたから、いずれにしてもスズとの関係は、少し踏み込んだ『友達』どまりの筈だった。
だがスズには大きな選択肢だったのだろう。
みんな帰って教室にだれもいなくなったとき、スズが窓にもたれて「リョウはさ。自分の身体でどこが好き?」と訊いてきた。
「そりゃあ全部だ。スズだって嫌いなとこや、無くてもいいとこなんかないだろう」
俺は黒板拭きとチョークを定位置に揃えながら答える。
「違うわよ。嫌いなとこなんか訊いてない。私はね、特に目と唇が好き。じゃあ女性の身体で好きなところはどこ?」
なるほど。そこに行きたかったんだな。
「そりゃあ普通の男子は女性が女性である場所が好きに決まってんじゃね。俺は面食いだし、太ももと胸に萌えるけど」
「へえ。リョウも巨乳とかが好きなんだ」
「巨乳は好きじゃない。大きいニューボウのほとんどは脂肪なわけだから、感度が鈍そうな感じがする」
俺はソフトボールを握ったぐらいに手のひらを広げて「これぐらいがいい」と言った。