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RINZIN ー隣人ー
第2章 第一話

涼太は北野の額に手を当てる。
「──わっ、めっちゃ熱あるじゃんっ……!」
「あ……あのっ……、もし可能……なら、部屋でちょっと……休ませてもらって……いいですか……」
「へ? 部屋ってまさか……俺の??」
「は……はい……。ムリ……ですよね。すみません……変なこと言って……」
「い、いやっ……、俺は全然構わないけど……。でもせめて病院行ったほうが……なんなら俺連れて行きますしっ……」
「…………」
「き、北野さん……?」
「病院は……ちょっと。ちゃんと……あとでお礼……します……から……おねがい……」
「わかり……ました。じゃあ、体起こしますよ? ちょっと失礼しますっ──」
このままでは埒が明かなそうだと感じた涼太は、戸惑いつつも北野を抱きかかえ、ひとまず部屋の中へと入る。
(ったくなんなんだよ、一体──)
涼太は北野をソファに寝かせると、すぐさま体温計を持ってくる。
「北野さん、とりあえずこれ……測れます?」
「あ、ありがとう……」
熱を測る北野。数秒後、ピピッと体温計の音が鳴り、涼太がその表示を確認する。
「三十八度二分……! やばい、やっぱ病院行ったほうが……」
「だ、だいじょうぶ……。ひとばん休めば……」
「一晩って……。それにうち、冷却シートとかなんもないし……。あ、まだギリ、ドラッグストアやってる時間だから俺ちょっと買ってきますよ、さすがにこのままじゃ……」
そう言って出かけようとする涼太の腕を、北野が咄嗟に掴んだ。
「き、北野さんっ…??」
「い……行かないで……? ひとりに……しないで……」
「──わっ、めっちゃ熱あるじゃんっ……!」
「あ……あのっ……、もし可能……なら、部屋でちょっと……休ませてもらって……いいですか……」
「へ? 部屋ってまさか……俺の??」
「は……はい……。ムリ……ですよね。すみません……変なこと言って……」
「い、いやっ……、俺は全然構わないけど……。でもせめて病院行ったほうが……なんなら俺連れて行きますしっ……」
「…………」
「き、北野さん……?」
「病院は……ちょっと。ちゃんと……あとでお礼……します……から……おねがい……」
「わかり……ました。じゃあ、体起こしますよ? ちょっと失礼しますっ──」
このままでは埒が明かなそうだと感じた涼太は、戸惑いつつも北野を抱きかかえ、ひとまず部屋の中へと入る。
(ったくなんなんだよ、一体──)
涼太は北野をソファに寝かせると、すぐさま体温計を持ってくる。
「北野さん、とりあえずこれ……測れます?」
「あ、ありがとう……」
熱を測る北野。数秒後、ピピッと体温計の音が鳴り、涼太がその表示を確認する。
「三十八度二分……! やばい、やっぱ病院行ったほうが……」
「だ、だいじょうぶ……。ひとばん休めば……」
「一晩って……。それにうち、冷却シートとかなんもないし……。あ、まだギリ、ドラッグストアやってる時間だから俺ちょっと買ってきますよ、さすがにこのままじゃ……」
そう言って出かけようとする涼太の腕を、北野が咄嗟に掴んだ。
「き、北野さんっ…??」
「い……行かないで……? ひとりに……しないで……」

