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RINZIN ー隣人ー
第2章 第一話

「──だっ、大丈夫ですかっ!?」
涼太はすかさず北野のもとへ駆け寄る。しかし声をかけてみても反応がない。
「マジかよ……、てかなんでこんなとこで……」
北野の服装は先日あいさつに来たときとまったく同じで、グレーのノースリーブのタートルニットにタイトなミニスカート。バッグなどの所持品は持っていないようだ。
涼太は悩む。いくら自宅の扉の前で倒れているとはいえ、不用意に北野の体に触れていいものなのか、と。状況が状況であるものの、後々面倒なことになっても困る。やはりここは素直に救急車を呼ぶべきか──そう躊躇していると、北野の体が一瞬「ピクリ」と動いた。
「──ゴッ……ゴメン……ナサイ」
「あっ、よかったっ……! 俺です、となりの神武ですっ! 北野さん、大丈夫ですかっ!? 救急車呼びましょうか!?」
「コウタケ……さん……? す……すみません……、救急車は……ダメ……」
「で、でもっ……。どこか具合悪いんですか??」
「だい……じょうぶです。ちょっと熱が……ただ……私、部屋に入れなくて……」
「は、はいっ……?? 部屋に入れないってどういう……」
「部屋の……カギを、落としちゃって……」
「マ、マジかっ……! どうすりゃいいんだ……あ、てか熱があるんすよね? すいません、ちょっとおでこ触りますよ……?」
涼太はすかさず北野のもとへ駆け寄る。しかし声をかけてみても反応がない。
「マジかよ……、てかなんでこんなとこで……」
北野の服装は先日あいさつに来たときとまったく同じで、グレーのノースリーブのタートルニットにタイトなミニスカート。バッグなどの所持品は持っていないようだ。
涼太は悩む。いくら自宅の扉の前で倒れているとはいえ、不用意に北野の体に触れていいものなのか、と。状況が状況であるものの、後々面倒なことになっても困る。やはりここは素直に救急車を呼ぶべきか──そう躊躇していると、北野の体が一瞬「ピクリ」と動いた。
「──ゴッ……ゴメン……ナサイ」
「あっ、よかったっ……! 俺です、となりの神武ですっ! 北野さん、大丈夫ですかっ!? 救急車呼びましょうか!?」
「コウタケ……さん……? す……すみません……、救急車は……ダメ……」
「で、でもっ……。どこか具合悪いんですか??」
「だい……じょうぶです。ちょっと熱が……ただ……私、部屋に入れなくて……」
「は、はいっ……?? 部屋に入れないってどういう……」
「部屋の……カギを、落としちゃって……」
「マ、マジかっ……! どうすりゃいいんだ……あ、てか熱があるんすよね? すいません、ちょっとおでこ触りますよ……?」

