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RINZIN ー隣人ー
第2章 第一話
 涼太はそんなことを思いながら、ソファで眠る北野をまじまじと見つめる。

 その隣人をはじめて見たのはつい二日前のこと。
 正直、北野は顔も体も涼太のタイプ──控えめに言ってもド真ん中である。おそらく若いことには違いないだろうが、その童顔に似つかわしくないいかにも男好きしそうなワガママなボディ。もし北野が風俗嬢なら足しげく通うし、マッチングアプリで出会ったのならガンガンアプローチするであろう。

 さりとて北野は隣人であり、それ以上以下でもない。そのくらいの分別はさすがの涼太にもある。いくらタイプの女がとなりに暮らしているからといって、そのことを常に意識したり、あわよくば親しくなりたいなどとは微塵も思っていなかった。

 しかし今、たしかに北野は涼太の目の前にいる。それも実に無防備な姿で──。

 (まぁ……俺も柄にもなく人助け? したわけだし。大体迷惑してんのはこっちなわけだしな。ちょっとくらい楽しんでもバチは当たんないと思うんだよなぁ……)

 すると涼太は、眠っている北野の顔に自分の顔をそっと近づけた。髪からシャンプーのフローラルな香りがただよう。それは女のにおいだ。

 (やっべ……ちょっと勃ってきた……)

 視線を少し下にやると、タイトなニットに窮屈そうに収まっているたわわな二つの乳房。こうして至近距離で見てみると、あらためてその豊満な迫力に圧倒される。なにより巨大であるのにとにかく形が良い。涼太にとってそれは現実的な巨乳。いちばん「ヌケる」サイズ感と形なのだ。

 (よく眠ってるし……ちょっとくらいなら──)
 
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