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RINZIN ー隣人ー
第5章 第四話
 「──なあ、ゴム持ってきたほうがいいか?」
 「え……?」
 「お前あんとき膣内射精《なかだし》されてただろ? 俺も知らんふりしとくつもりだったけどさ。これでおあいこだ」
 「……」
 「ん? なんとか言えよ。相手は彼氏か?」
 「ちがう……彼氏じゃない」
 「へぇ。じゃあもちろん俺にもさせてくれんだよな?」
 「……うん。いいよ」
 「妊娠したらどうすんだよ」
 「ピル……飲んでるから」
 「ほー。膣内射精《なかだし》セックスのために?」
 「……」
 「お前何モンなんだ? なんで俺に近づく?」
 「……わかんない。目、かな」
 「は? 目ってなんだ?」
 「目は目だよ。涼くんの目」

 (やっぱわけわかんねぇこいつ……)

 涼太はこのとき生挿入がしたかったわけではなく、むしろどちらかといえばその逆である。あの日芽生が膣内射精《なかだし》されていたことを知っているからこそ、こうして事前に確認を取ったのだ。結果として本人の言葉を信用するならばピルを服用しているということにはなるのだが──はたして。

 「でも涼くん……ちゃんと聞いてくれるんだね。ありがと」
 「ん? どういう意味だ?」
 「そんなのいちいち聞かない人もいるから。聞かずに膣内《なか》に出してくる人もいるよ。だから私は飲んでる。それだけ」
 「それだけ、って……」
 「だから気にしないで。それにもし私がそれを気にしてるなら、きょうここに来たりしないよ」

 芽生の理屈は整合性が取れていないようで取れているような、なんともいえないものだった。結局のところその根本となるものがわからない以上、涼太に理解することはできないのかもしれない。

 「本当にいいんだな? マジで膣内《なか》に出すからな?」
 「うん……だいじょうぶ。そのつもりだったし」
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