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RINZIN ー隣人ー
第1章 プロローグ
同じく部屋に戻った涼太は、さっそく北野の手土産を開封してみる。
「──おぉ、入浴剤じゃん。しかもなんかちょっと良さげなやつ~」
隣人からの思わぬプレゼント。たとえそれがただの引っ越しのあいさつの品だとしても、涼太はどことなくテンションが上がっていた。
(北野さん……か。いくつくらいなんだろ。彼氏居んのかな。あんだけかわいかったらそりゃ居るだろうな。おっぱいデカかったし……あれ何カップくらいあんだろ。でもそういや──)
涼太はここでふとあることを思う。
ここ「エステート池川」は全八戸、二階建て軽量鉄骨のアパート。築浅で十四畳とワンルームにしては広々としているものの、オートロックなどのセキュリティ設備は無く、さらには今住んでいるのは全室男ばかりのはず。そう──涼太は未だかつてこのアパートで女性の住人を一人も見たことがなかった。
ふつうそういうとき、不動産仲介業者は女性の入居希望者に対してわざわざこの物件をおすすめするものなのだろうか。たまたまかもしれないが、ここに決めた理由が少しばかり気になる涼太。
(まぁ……俺が気にすることでもねぇけど……)
「──おぉ、入浴剤じゃん。しかもなんかちょっと良さげなやつ~」
隣人からの思わぬプレゼント。たとえそれがただの引っ越しのあいさつの品だとしても、涼太はどことなくテンションが上がっていた。
(北野さん……か。いくつくらいなんだろ。彼氏居んのかな。あんだけかわいかったらそりゃ居るだろうな。おっぱいデカかったし……あれ何カップくらいあんだろ。でもそういや──)
涼太はここでふとあることを思う。
ここ「エステート池川」は全八戸、二階建て軽量鉄骨のアパート。築浅で十四畳とワンルームにしては広々としているものの、オートロックなどのセキュリティ設備は無く、さらには今住んでいるのは全室男ばかりのはず。そう──涼太は未だかつてこのアパートで女性の住人を一人も見たことがなかった。
ふつうそういうとき、不動産仲介業者は女性の入居希望者に対してわざわざこの物件をおすすめするものなのだろうか。たまたまかもしれないが、ここに決めた理由が少しばかり気になる涼太。
(まぁ……俺が気にすることでもねぇけど……)