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人妻教師の危険な情事 〜隣人青年に堕とされる夏〜
第19章 1日目・夜2 緊張のリビング
綾子は一浪して大学に入っているから
カオルは一個下の同級生。
今も彼女と友達でいるのは不思議だ。
そんなに仲がいいと思ってもいなかったけど、
カオルちゃんは、アタシのこと親友って思ってくれている。

今は主婦になって離れた県に住んでいるけれど、
時折、綾子のところに来ては何日間か泊まって、
愚痴を吐いて帰っていく。

一番最近は、綾子が春休みの時に
遊びに来た。
そんな時は昼間っから二人で
飲んじゃうけれど、
夫は大目に見てくれたし、
娘も喜んでいた。
案外料理も上手なので、楽もさせてもらえる。
彼女にしてみたら、宿泊代と
愚痴代のつもりらしい。

その時に、彼女が聞いてもいないのに
わざわざ教えてくれたのだ。
Tの消息を。
時折お節介になってしまうのは
彼女のいいところなのか悪いところなのか。

数日後、彼の勤務先に電話してしまった。
誰かが出ると怖かったから、
誰もいない深夜に、電話だけしてみた。
それだけで十分だったから。

でも、誰かがその電話を取ってしまった。
それが、、、
懐かしい声だった。
「もしもし、、、」
あ、、あの声、、
「Tちゃん?」
綾子は涙声になり、言葉を繋ぐことができなかった。

綾子が
Tと再会を果たすのは
その何ヶ月後のことだった。

一度だけでいいから、逢いたいの。

それが良かったのかどうか。
ヒロシに見られていたなんて、、
綾子は、カオルのお節介を今は
恨めしく思っている。
でもだからと言ってどうなるものでもない。

今、目の前でワインを飲んでいる
ヒロシを消し去ることはできないのだ。

「へぇ〜。女子大生の綾子さんの写真、
みたいなあ」
「もぉ、よしてよぉ。そんな見せるもんじゃないわよ」
「なあんだ、残念。すごく可愛かったんでしょうね」
「昔のことよ、もう、、そんなことより、、、」
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