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第67章 3日目・午前３　受け止められない歪んだ愛

いつの間にか、
あいつが、佳奈子って、呼び捨てにしてるのも
すごい嫌だった。


そういえば、あいつ、最近、
家にいる時間がやけに
増えたと思ってたんだけど、
そんなに気にしてなかった。


「ほら、佳奈子、
こっちに来いよ」
って、あいつ、命令口調でさ、
席から立ったカコちゃん、抱き寄せて。


白いワンピースの上から
腰に手をやってぐいっとね。
そのまんま、膝の上に
カコちゃん座らせたんだ。


「ちょっと、タケトくんが
見てるから、、、」
佳奈子ちゃんが嫌がっても
御構い無し。


「タケトしか見てないんだから
いいだろ。
他の誰かに見られてるわけじゃないし」
こんなことのために
個室にしてたんだと思うと、
またあいつが嫌いになった。



「いつもやってるようにさ、
ほら、ワイン、注いでくれよ。
空いちゃってるじゃないか。
ここに座って、ほら、、、
佳奈子のお気に入りだろ、、、」


いつもって、、、
、、、ふ〜ん、、、
、、、そうなんだ、、、
あいつの膝に座って、お酌してるってこと？
蔑むように
カコちゃんのこと見ちゃった。


カコちゃん、
ボクに内緒のことがばれたみたいで、
すごい困った顔しながら
自分もワインに口をつけて飲んでた。