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第23章 １日目・夜６　夫婦の営み

だから
そんな本で読んだり見たりした
SMまがいのことや
痴漢まがいのこと
レイプまがいのことなど
アブノーマルと言われるようなことにも
嫌悪感もなかったしあまり抵抗もなかった。

それどころか
Tちゃんとの間では、お互いにムードを高める
性行為の一部という共通認識になっていた。

目隠しされたり、縛られたり、
叩かれたり、つねられたり、
挟まれたり、挿れられたり、
多少の痛みくらいだったら、
いつしか快感に変わっていった。

SMなんて、
愛情を昂めるための手段にしかすぎない。

どちらかというとTちゃんがサディストで
アタシが、マゾヒストだったのかもしれないけれど、
ソフトな感じで、
SとMの立場を入れ替えて
歓ばせあったこともあった。
まあ、お互いがアブノーマルな性癖の持ち主だった
ということだ。

その後付き合った男たちの行為は、
だいたいその範囲内だったし、
逆に綾子から求めて目を丸くされることすらあった。
「ねえ、今夜はちょっと縛って欲しいの？」
綾子にいきなりそう言われて、驚かないオトコが
いるだろうか？

ただでさえ、綾子は清純な雰囲気を
漂わせている高校教師なのだ。
綾子を裸にして抱いている、
それだけでも男たちは狂わんばかりに
喜んでいるのに、
そんなマゾの一面を見せられたら
それ以上の興奮でたまらないだろう。