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第71章 ３日目・昼４　恥辱の個人授業・ボクだけの先生

どこかで、綾子は、
タケトは、優しくて聞き分けのいい生徒、
そう思っているところがあった。


自分のことをあれだけ
好きと言ってくてるのだから、
最後は無茶はしないし、
言うことをわかってくれる。


心に歪んだところはあるし、
いろいろな経験もあるかもしれない。
でもその瞳はずっと澄んでいて
いつも温もりがある感じていた。


それが、今、一瞬感じた眼光の鋭さは
冷たく無表情だった。
氷でできた鋭利な刃物のよう。


今日初めてかもしれない。
それがタケトの本性だとしたら、
綾子はタケトのこととまだ何も知らないのだ。


「綾子先生の娘の夏音ちゃんとか、
後輩の恭子先生とか
教え子の梨花お姉さんとか、
お隣のヒロくんとか。


み〜んな連絡先知ってるんだから。
いろいろな綾子先生の周りの人と
お友達になりたいなぁって
思ってたら、
こんなにも早く
しかも、たくさん集まっちゃった。


これで綾子先生に、ずっと
近づけたような気がするな。
もっともっと、
綾子先生のこと、
知りたいからさ」


、、、タケトくん、、、
そんな怖いこと、、、言わないで、、、