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第34章 ２日目・夜７　マウスレッスン

まるで官能小説のような淫らな言葉が
溢れるベストセラーの文章を朗読しながら、、
、、アタシ、、
しかも、ただ、一人で自分を慰めているだけじゃなかったのよ、、

ヒロシくんの名前やTちゃんの名前を口走ってしまった、、、
それも録音されていて、、
そして、、この部屋で聞かされたんだ、、、
、、、あれは、一番に、消したい、、、

「、、、お願い、、、消して、、」
消え入りそうな声で綾子が懇願をした。

「消すのは綾子さん自身ですよ。
その方が、確実でしょ。
じゃ、さっきの要領で、やってみてください」

この日付のところよね、、、
録音された時間もわかるのね、、、
、、、３０分もある、、、
アタシ、、、そんなに長く、、、
オナニーしてたの？

お酒飲んでたからかな、、、
ヒロシくんの前でした朗読を、
もう一度しているうちに、いつの間にか、、、
でもすごく気持ちよかった、、

これをクリックよね、、
と突然、自分の声がパソコンのスピーカーから
流れ始めた。

え、あ、、なにそれ、、、
とんでもない声だ。

『ああああ、もっと突いて、Tちゃん』
『あああ、ヒロシくんも、、、ちょうだい』
、、や、やだっ、、なにこれ、、
押し間違えちゃったの？
何で？

あの時のアタシの声よね、、、やだっ、、
綾子は突然のことに、パニックに陥った。