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第80章 ３日目・午後２　後輩教師の誘惑

今ここで、起きてしまえば、
タケトくん、残ってくれるかな、
でも、そんなことしたら、
恭子ちゃんに嫌われちゃうかも、、、


さっきからずっと恭子に
手を握られ体温が伝わってきている。
それは、
「起きないでね」
という無言のメッセージにも思えた。


タケトのキスは、
柔らかく、やさしかった。
まるで初めてするかのようなキス。


目を瞑ったままの綾子には、
タケトの表情まではわからないけど、
さっきまでの荒々しく
逞しいオトコの姿はなく、
少年の雰囲気があった。


タケトが自分のものに
なったわけでもないし、
自分がタケトのものになったわけでもない。


、、、でも、、、
タケトくんがいなくなるの、、、
寂しい、、、


帰りのクルマの中で二人きりになったら
どうしよう？
もし、家にまで付いてこられてら
どうなっちゃうんだろう？


そんなことを考え、不安と、
そして、どこか期待が生まれていた
綾子にとって、
まさか、タケトが先に帰ってしまうなんて
状況は、想定外も想定外だった。


「タケトくん、
そんな遠慮しなくたって、
もっと、ブチュ〜ってしちゃいなさいよ、
ずっと綾ちゃんとキスしたかったんでしょ」