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第81章 ３日目・午後３　満たされないマスターベーション

雷鳴が轟く中、
保健室で一人になった綾子は、
ベッドに横たわり、
ぼんやりと天井を見上げながら、
Tちゃんと再会した
あの熱く狂おしい時間のことを
懐かしく思い出していた。


一人ぼっちになった今、
綾子の心を満たしてくれるのは、
その時の、歓喜と快楽に満ちた思い出だけだ。


Tちゃん、、、
また、、、
会いたいなぁ、、、




あの時は、東京の表参道で
Tちゃんと密かに会うことになった。


アリバイ作りも完璧だった。
教員が優先して泊まれる
表参道のホテルの予約を夫がしてくれたから、
原宿あたりをTちゃんとの待ち合わせにした。


Tちゃんに会う予定の午後の時間には、
実際に教員研修が入っていた。
体調不良を装い、早退けして
待ち合わせの場所に向かったけれど、
早退けの記録は残していないようだから
それを誰かに知られることもないだろう。


もちろん、
Tちゃんの連絡先を教えてくれた
親友のカオルちゃんにも
このことは言っていない。


たまに泊まりに来ることもあるから、
夫とも顔を合わせることがある。
親友と言っても、
全てを信用できるわけではない。
カオルちゃんがおしゃべりなのは昔からだ。