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人妻教師の危険な情事 〜隣人青年に堕とされる夏〜
第81章 3日目・午後3 満たされないマスターベーション
とにかく、ただの研修で出かけて
そのまま帰って来るだけ、
そう装うのに必死だった。


もしバレてしまったら、
何もかも失ってしまうかもしれない。
そんな怖さはつきまとっていたから
いっそう慎重になった。


スケジュールは完璧だったし
冷静さを保っていたつもりだけれど、
そわそわした気持ちは、
娘には伝わっていたらしい。


「ママ、その歌なぁに?
ずっと口ずさんちゃって〜
なんかいいことでもあるの?」


ニヤニヤしながら、聞かれてびっくりした。
Tちゃんとよく聴いたバンドの歌が
自然と口をついて出てしまっていた。
心は、もう、あの頃に戻っていた。


娘がTちゃんのことなんて知るわけもなく
勝手にヒロシくんと会うんだと
思い込んでいたようだ。


ヒロシくんが、去年の夏に、
「好きです」と告白してくるまでは、
仲が良かったのは確かだったから。
ヒロシくんもよく家に遊びに来てくれて、
娘に勉強を教えてくれたり、
ご飯も食べたりした。


夫が出張でいない時は、三人でご飯を
食べることだってあった。
ヒロシくんの家族は父親だけだったけれど
長く海外赴任になっているようで、
ヒロシくんは一人で暮らしていたからだ。
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