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第82章 ３日目・午後４　新たな脅迫者

「綾子先生、、、
助けてよぉ、、、
ねぇぇぇ」


梨花のすがるような声が、
ようやく綾子の心を動かした。
ショウタくんが豹変しちゃったのかもしれない。
このままじゃ、
梨花ちゃんのカラダが、危ない、、、


「ショウタくん、、、
いい加減にして、、、
やめなさい、、、」


教師らしい、強い言葉が出た。
自分の今の格好を思えば、
そんなこと言えるわけもないのだが、
ギリギリのところで
梨花ちゃんを守らなければ
その思いが一気に膨らんだ。


「わかりました〜。
綾子先生にそんなに言われちゃな、、、」


物分かりのいいショウタの返事に
綾子もひと安心した。


そうよ、、、いえばわかってくれるのよ、、、
ショウタくん、、、
いい子なんだから、、、


「梨花も良かったな、
綾子先生に見捨てられなくて」


、、、それは、アタシにも言えるの、、、
教え子、見捨てなくて、、、よかった、、、



でも、その安心も
一瞬のことだった。


「やめてあげても
いいけどね〜」


ショウタの目が意地悪だった。
その目、他のオトコでも
見たことがある。
綾子は、その後に続く言葉を
予想して身構えてしまった。