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第84章 ３日目・午後６　教え子の操り肉人形（ドール）

まさか、娘に何か、
担任教師ではあっても、
さっき乱暴な性格を見てしまったから
全体にないとは言えない。


シャワーを浴びている間も
気が気じゃなく慌てて出てくると、
先生と梨花は、向かい合って
仲良くカレーを食べていた。


「先、いただいてます〜。
梨花、上手だな、
これは、成績も上げないとな」
「やった〜。みんなに
自慢しちゃおうっと」
「もお、梨花、他の子には
言わないのよ、先生だって
きっと困るから」


困るのは梨花よりも
美佳の方だった。
今は、独身の美佳も一緒に
先生と家でご飯食べてるなんて、
どんな噂が立つか、
わからない。


「ま、そうね、
先生とママと梨花の三人の秘密ね。
あ、そうだ、ショウくん、
夕ご飯まだかもだから、
タッパに詰めて持って行ってあげようっと」


「ショウくん？」
「ショウタくんって言って、
ご近所の幼馴染で、梨花の一つ上なんです。
鍵っ子で、よく一人で夕ご飯食べてるから」
「梨花ちゃん、えらいなぁ。
将来、立派な奥さんになれるね」
「そうなの、梨花、ショウくんの
お嫁さんになるんだぁ」


そう言って、用意して
梨花が飛び出して行ってしまうと
まさか、家で先生と二人きりになってしまった。