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第91章 3日目・午後13　女神の子守唄

女子大では、みんな自分のことで、
精一杯で、他人事の
恋バナなんて、興味を示すことなんて
なかった。


でも高校時代の同級生たちは、
興味津々だ。
しかも、エロトークになんて縁がなかった
綾子の話だ。
男子たちはまだ未成年というのに
酒を飲んでいて、
まるでハイエナのように綾子の周りに
集まってきた。


「綾子ちゃんが、誰かと付き合うなんて、
ホントかよ？
結婚するまで、エッチなんて
しないタイプかと思ってた」
「オレ、綾子ちゃんのこと
好きだったのになぁ、
フラれちゃったし」
「誰か、綾子のこと
おかずにオナってたやついなかったっけ？」


取り囲んだ男子たちが口々にそんな
際どい話を平気でして、
ただ、小さくなって聞いていた。


高校生の頃には考えられない
エロトークの中心に
引きずり込まれてしまった。


「付き合ってるってことはさ、
やっぱりもう、
バージンじゃないの？」
「、、、そんな、、、こと、、、」


そうだ、その時も真顔になってしまったのだ。


「綾子ってさ、
真面目で嘘つけないタイプだもんね。
顔に、オトコとやっちゃいました、
って書いてあるよ」
「ウソォ、、、」


消え入るような声で
さらに小さくなってしまった。