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第91章 3日目・午後13　女神の子守唄

「そんな、
書いてあるわけないだろ。
相変わらず真面目だなぁ。
でも、その反応は、当たりってことだな」
「もお、やめてったら、、、」


キッパリと否定することすら
できなかった。


「マジかよぉ、
今夜は綾子ちゃん、
口説こうかと思ってたのになぁ、
他の男のものになっちゃってたなんて、
ショックぅ」
「え〜、オレも〜〜。
でもさ、何があっても、
彼氏にはわかりっこないんだからさ、
この後、どう？」


綾子がバージンじゃないと
知った途端、
同級生男子たちの目が、
逆に輝き始めた。
人目も憚らずに口説こうとする
オトコさえいた。


きっと誰しもが頭の中で綾子の
セックスを想像しているに
違いなかった。


「ねえ、綾子ちゃん、
相手は年上？」
「どんな体位が好きなんだよ？」
「口とかでも、してあげてるの？」
「何回くらい、やった？」


ここぞとばかりに
口々に下品な質問ばかり投げかけられて
辟易としてしまった。


それでも、何とか切り抜けることができ、
一人、夜道を家に向かって歩いていた。
星空がきれいだった。


と、チリンチリン、
後ろから自転車のベルが鳴った。


「空ばっかみてると、
星になっちゃうぞ」


聞き覚えのある声だ。