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第95章 3日目・おやつ１　女同士の書店デート

綾子にしてみたら
もう顔を合わせないことを
願うだけだった。


「お待たせしました〜」


、、、えっ？
さっきの書店員？


女子トークの真っ最中に
フルーツサンドを持ってやってきた。
一瞬さっきの彼に見えて
びっくりしてしまった。
制服は書店もカフェも同じのようで、
別の男性の店員だった。


目の前に置かれたお皿の上には
色とりどりの季節フルーツの断面が見えている。
さすが人気店だけのことはある。


「かわいい〜〜〜」


綾子も梨花も声を揃えるように、
思わず声を上げてしまった。



「かわいい〜〜〜」


綾子の声を真似するような声が
近くの席から聞こえてきた。


「え？」


しかもその声は、
言葉とは違って、
野太いものだった。


綾子も梨花も同時に
振り返ると、そこには
見覚えのある顔があった。



「ビ、、、先生、、、
どうして、、、
ここに」


綾子は思わず、
ビーワンと言いそうになって
こらえた。


綾子と同じ学校に勤める、
中年教師だった。


理由はわからないけれど
バツイチで、
バツのB、１のワンで
ビーワンと影で呼ばれていた。


学校以外では、
絶対に会いたくない下品な教師だ。