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第97章 ３日目・夕１　覗かれた女同士のシャワータイム

「違うからぁ」


綾子はそう言いながら
思わず、鼻を押さえてしまった。


「嘘ヨォ〜。
もぉ、綾ちゃん、
可愛いい〜〜。
すぐ動揺しちゃうんだから」
「もぉ、からかわないでったら」


女教師と教え子の梨花との
距離が近づいたのは間違いない。



「ねえ、綾ちゃん、
また、キスして〜。
その唇も、可愛いのよね〜。
梨花の初キッスは、
綾ちゃんだったんだから、
責任とってよね〜、
へへっ」


冗談めかして言ってくるけれど
梨花の目はとろけていて
本気でせがんできていた。


さっき保健室で、
ねっとりとしたキスをして
舌を絡ませていた。
綾子もあそこまで情熱的なキスを
したのは久しぶりだった。


「もぉ、梨花ちゃんったら、
こんなことしてたら、
のぼせちゃうわよ」
「平気よぉ、
のぼせても綾ちゃんに
看病してもらえるから」


そういうと
湯船の横で使っている
綾子の背中に手を回して
梨花は、唇を重ねた。


この展開には、
脱衣所で息を潜めて聞いていた
義兄のアキラもびっくりしてしまった。


アキラも高校時代に教わったことがある
女教師綾子と、
義妹の梨花が、
口づけをしているのが、
スリガラス越しにもわかった。