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人妻教師の危険な情事 〜隣人青年に堕とされる夏〜
第112章 深夜8 天使と悪魔の境界線
自分よりも若い、まだ20代の
溌剌としたOLのようにも見える佳奈子に、
中学生の男の子がいるのが
不思議に思っていた。


どうしてタケトと二人で
越してきたのか、
その頃の綾子には、
その事情は分かっていなかった。


立ち話で、佳奈子から、
「息子が入りたいって勉強している高校の
先生してるんですよね?
難関校なんですよね?」
そう聞かれたことはあった。
タケトのことを息子というからには、
佳奈子は母親なのだ。


一緒に歩いているのを見かけても
まるで姉弟のようにも見え
実際に、10歳も歳は離れていない
二人だったけれど、
「親子」であることは
間違いないようだった。


その二人が、
まさか、肉体関係にあるなんて、
今でも信じられない。


しかも、女子大生だった
佳奈子の初めての相手は
中学に合格したばかりの自分だったと
タケトに聞かされてしまった。


タケトがわざわざ嘘を伝える
必要もないだろうから、
真実なのだろう。


その親密な二人の仲は、
タケトの父が、亡き妻の妹で、
まだ女子大生だった佳奈子と
再婚してしまって一度は、
引き裂かれてしまったというのだ。
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