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第59章 ２日目・深夜10　アクメに包まれて

ヒロシが立ち去って
娘の部屋でひとりぼっちになった
綾子。



夫にバレてしまうかも、
という、極限の緊張の状況からは
ようやく逃れることができた。
安心からか、気が抜けへたり込んでしまった。


でも、同時に
取り残された寂しい思いにも包まれていた。



まさか半年前まで高校生だった
隣人青年と
こんなことになるなんて、、、



夢か幻のような
刹那の情交だった。



その快楽は、綾子の乾いた生活に
十分すぎるほどの潤いを与えてくれている
はずだった。

それでもなお、
綾子のカラダは貪欲に欲していた。



ヒロシくん、、、
いなくなっちゃった、、、
明日には、、、もう
、、、いない、、、のよね、、、



でも、離れたくない。
また、抱かれたい。
今度は、もっと激しく
抱かれたい。

二人っきりで、
誰のことも気にせずに
大きな愛の声を上げながら、、、
抱かれたい。


そうしたら、
アタシ、どうちゃっちゃうんだろう、、、
もう後戻りできなくなっちゃうかも、、、



でも、そんな「今度」が、
本当に来るのかな、、、

来て欲しいような
来て欲しくないような、、、