パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第63章 ３日目・朝4　一男（いちなん）去ってまた一男

二人で一緒にリュックを持つと
指と指が
偶然、微かに触れ合った。
ピピッっと
小さいけれど熱い電流が流れる感覚。


その小さな触れ合いだけで、
ここ数日のことを
綾子はみんな思い出せた。
ヒロシくんのカラダ、
ずっと熱かった。


、、、アタシもだけど、、、


できれば、
その熱さをもっと感じながら
ゆっくり愛し合いたかった。
まさか今日、本当に帰っちゃうとは思わなかった。
今となっては
もっと味わうように愛し合いたかった。


セックスをしたのは
昨夜の一度だけだ。
しかも
娘の部屋で、危険と隣り合わせの状況だった。



、、、ヒロシくん、、、好き、、、
大好きよ、、、



そんな喘ぎ声を上げながら
深く溺れるように愛し合いたかった。



「よいしょ、、、」
二人で息を合わせて荷物を持ち、
前かがみになって押し込んだ。


このまま二人で
どこか遠いところへ行きたいな。
でも、、、
そんな夢はもう見られない。


「はい、これで大丈夫ね」


何か思い出を
タイプカプセルに収めるみたいね、
そう思いながら、
ヒロシのリュックを
動かないようにしまった。




少し薄暗くなった
油臭いトランクの中。




一瞬の沈黙、、、




温かい風が、綾子の頬を撫でた。




ヒロシが顔を近づけきたのだ。




え、、、、




どうした、、、の、、、、？




そして、、、



ヒロシの、、、温もりを、、、
感じた、、、





突然の、、、





、、、、キス、、、