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第65章 ３日目・午前１　ボクの大好きなママ

「聞きたいっていうか、、、
タケトくんが、話してくれるんなら」
興味本位は押し隠した。


「やさしいなあ、綾子先生、、、
今は、ママっていうより、先生だね。
ボクの話をちゃんと聞いてくれるなんて。
そうそう、ボクのママ、マコママの方もね、
先生だったんだよ。
だからかな、喋り方や雰囲気も、そっくり。
中高一貫の進学校で、頑張ってたみたい。

だから、ボクも頑張って、
ママが教えてた学校に入ったんだ。
ママを知ってる先生たちが、
面影があるって、泣きながら迎えてくれた。

女子大生になってたカコちゃんが、
その時はまだ、結婚させられる前だったんだけど、
ママがいなくなっても、一緒に暮らしたまんまで、
ママの代わりに入学式にも出てくれて。
嬉しかったな。

まさかあの時、
本当にボクのママになるとは思わなかったけど。


あれ、ボク、喋りすぎかな。
カコちゃんには内緒だよ。
怒られちゃう。
ぜ〜んぶ、ボクと綾子先生の秘密にしてね」


秘密と言われると、ドキドキしてくる。
どんな話が待ち受けているのだろう。


「うん。秘密ね、、、わかった。
聞いてあげるから、
ちょっと力、緩めてくれないかな、、、
苦しくって、、、アタシ、、、」